うさぎくんに『富士山に行ったら大山詣りが基本!今度は大山に行きましょう!』と誘っていただき、神奈川県伊勢原市にそびえる大山に行ってきました。
なんでも富士山本宮浅間大社のご祭神の女神様が大山に鎮座する神社のご祭神の娘だったことから片詣りはよくないということで、江戸時代の頃から富士山と大山の”セット参拝”が基本なのだそうです。
そうだったんですね、知らなかったー!
小田急線伊勢原駅でうさぎくんと待ち合わせ、大山に鎮座する大山阿夫利神社に参拝してきました。
≪参考記事≫
【大山阿夫利神社のDATE】
社名 | 大山阿夫利神社(おおやまあふりじんじゃ) |
住所 | 〒259-1107 神奈川県伊勢原市大山12番地 |
電話番号 | 0463-95-2013 |
公式HP | http://www.afuri.or.jp/ |
駐車場 | 無し 大山ケーブル駅付近の市営駐車場、または民営駐車場を利用 |
アクセス | 小田急線『伊勢原駅』からバス 大山ケーブル行き 約25分 |
御朱印の種類 | 大山阿夫利神社 |
初穂料 | 御朱印 各300円 |
備考、特記事項 |
【大山阿夫利神社のマップ】
大山詣り、こま参道でコマを数える
伊勢原駅からバスに揺られること約25分、終点の大山ケーブル駅に降り立ちます。
街の景色からどんどん山の景色に移り変わっていきバス道中も見飽きません。
ここからケーブル駅までは階段を登っていきます。
この階段はこま参道という名称で大山阿夫利神社の参道となっています。
左右には休憩のできる茶店やお店屋さんが並んでいて買い物を楽しむこともできます。
こま参道の名前の由来は名物の大山コマからきているそうです。
お土産屋さんには多種多様なコマが売っていて、ガラス越しにコマ作りがみられるようになっているお店もありました。
参道にはところどころコマが描かれたタイルになっている場所があり、登るにつれてだんだんコマの数が増えていきます。
ケーブル駅まで27か所タイルがあるのでどこまで登ったかの目安になります。
写真は大きいコマが二つで20、小さいコマが三つと一つで4。つまり24か所目です。
大山登山ケーブルカー!
大山ケーブル駅からは徒歩でも登れるそうですが今回はケーブルカーで登ることにしました。
徒歩で神社まで登ると30~40分(いや僕の足なら1時間くらいかかるだろうなぁ)の道のりがケーブルカーだと6分、ニンゲンってすごい。
ちなみに切符の購入にSuicaが使えました。
少しびっくり!山中なのに。
大山ケーブルカーは斜面に合わせてとても斜めの特殊な車体をしています。
景色がよく見えるように窓も大きくとってありこれはテンションが上がります。
うわー、かっこいい!
たまたまだと思いますが、とても軽快にしゃべって歌う車掌さんで景色に華を添えてくれました。
大山阿夫利神社 下社
阿夫利神社駅に着いたら目的地はもう目の前です。
とっても元気な呼び込みのおばちゃん達のいるお茶屋さんを乗り越え神社の階段を上ります。
到着!大山阿夫利神社 下社!
実は大山ケーブルカーで行けるのは大山阿夫利神社 下社のある大山の中腹まで。
大山阿夫利神社の本社は下社から往復約3~4時間の登山を経た大山の山頂にあり、しっかり時間と装備を整えて挑む必要があります。
今回はこの下社への参拝が目的です。
大山名水
大山阿夫利神社の拝殿の地下には大山名水が汲める『神泉』があります。
ちょっとした洞窟のようになっており神聖な雰囲気。
水筒や空のペットボトルがあれば龍の口から汲んで持ち帰ることができます。
冷たくてきりっとしたおいしいお水でした!
神泉の先にも進めるようになっていてロウソクが灯りいろいろな神像が置かれています。
暗闇も相まって厳かな雰囲気が漂っていました。
大山阿夫利神社 境内の様子
大山阿夫利神社の狛犬。
石の狛犬と青銅色の狛犬がいました。
境内左手には富士山の岩を使っている獅子山があります。
獅子・・・はっ、お仲間だ!
獅子山からどんどん左手奥に進んでいくと山頂に向かう前に身を清めるための祓所があります。
山頂を目指す方はここで安全祈願します。
山頂への登り口。
うわっ、急な階段!
≪大山阿夫利神社の御朱印≫関東総鎮護
拝殿にて参拝後、横の授与所にて御朱印を頂きました。
≪拝殿≫
大の字にぐっと力が入っていて、右に関東総鎮護の文字が記されています。
力強さが伝わってくるかっこいい御朱印です。
ご祭神
大山祗大神(おおやまつみのおおかみ)
山の神・水の神として信仰されています。
富士山のご祭神、木花咲耶姫の父。
高龗神(たかおかみのかみ)
雨乞い、または雨止みの神様として信仰されて、大山では小天狗とも呼ばれています。
大雷神(おおいかずちのかみ)
雷の神様。火災・盗難除けの神様として信仰され、大山では大天狗とも呼ばれています。
例祭
8月27日~29日 秋季例大祭
≪ご由緒≫富士山と大山は”両詣り”
大山は常に雲や霧が山頂にかかっていたことから別名雨降山(あめふりやま)と呼ばれ、雨乞い信仰の中心地となってきました。
阿夫利(あふり)神社の名の由来はこの雨降山からきています。
冒頭のうさぎくんの話にもあったように、ご祭神が富士山のご祭神である女神さまの父であるため『富士に登らば大山に登るべし、大山に登らば富士に登るべし』と言われ、江戸時代から大山と富士山をセットでお参りする『両詣り』が人気でした。
平成28年、大山詣りはその歴史が認められ日本遺産に認定されました。